ポリシー
     
         建築とは Difficult Whole ( 難しい 全体 ) である。  

 

イギリスの建築家、ジェームス・スターリングが残した言葉です。

 

これは、建築が難解で素人が口をはさむべきではないということではありません。

むしろその反対で、発注者も要望をなるべく多く拾い出し、設計者と一緒に考える必要があるということです。 その要素の多くは、日常的で一般的な事柄であるはずです。しかしその集合はその発注者だけの固有な特別なものになります

わたしたち設計に携るものは、あえてその要素をなるべく多く見つけ出し検討する必要があります。つまり、要素はなるべく多くを見つけ、多角的に検討することで、あえて難しくなった問いを解く。 このことが建築に生命力を与え長い年月を耐え、使い続ける事のできる社会的スットクとしての価値をもった建築になると考えています。

 

シュットトガルト美術館

 

シュットトガルト美術館
竣工1984
設計ジェームス・スターリング
撮影 琴 雅佳

 
 

特に、住宅は人間の生活の器です。この生活全てを包み込むことこれだけでも十分複雑ですが、 ここに省エネ、室内環境コスト、工法、都市と住宅、環境と住宅、あるいは風土や歴史的文脈等々の、様々な考慮すべき要素があり これらをまとめ、ひとつの形にすることが、建築デザインといえるのではないでしょうか。

たとえば、完成時に雑誌の紙面を飾った美しいデザインが、数年で変わりはててしまったら、それは検討すべき要素が、何か欠落していたからに他ありません。

欧州には、1/4世紀賞と云う建築の賞があります。日本でも10年ほど前からJIA25年賞と言う賞が創設されました。今後、建築を考えるうえで非常に重要になる視点ではないでしょうか?


 

 

  機能性   私たち設計者とクライアントがもっとも具体的に意見をだしあえるのは平面図と云うメディアです。 私たちとクライアントが、ともに納得できるまでプランを練ります。 クライアントと共にに考え抜いたプランをもとに、断面的なイメージや構造、設備、空調等の検討を行い、空間の質について考えていきます。  
         
  耐久性   徹底した現場監理が設計で考えた品質の確保につながります。 また完成後、何十年もの時間の経過に耐えうる形態と色あせないデザイン、 そしてそれを保障する納まりを十分検討し、メンテナンスの手間がかかりにくいように配慮する事も重要です。  
         
  経済性   合理的デザインで無駄なくし、効率のよい費用対効果が得られるように計画することは当然ですが、 更に製品や材料の直接仕入れや、場合によっては分離発注(CM)方式で工事原価を透明にし、適正価格での工事が可能となるようにします。 現在の日本の建築業界では不透明な部分があり、適正価格ある だけで十分にローコストであると云えます。  
         
  温熱環境   空間のデザインそのものが、太陽光の導入や風の流れ作るような工夫を考えています。 又、高断熱とシンプルな仕組みのパッシブソーラーを組み合わせることが、有効であると考えています。  
         
  地球環境   省エネルギーであることは、クライアントのメリットであるだけでなく、限りある資源を有効に使う地球にやさしいサスティナブルな建築にもなります。 また、建設時に発生する廃材を少なくするための設計上のチャレンジも始めています。  

 



  アーキスタジオの考える環境建築  
 

 

アーキスタジオは「環境建築」の実現を念頭に設計をしています。
各分野で様々に使用される環境と云う言葉。今までは各分野ばらばらに考えられていましたが、建築はこれらを統合するものでなければなりません。

 

 

環境建築
         
 

地球環境 : 省エネルギーの実現は住まい手のメリットであるだけでなく、広く地球環境への大きな貢献
です。また、再生可能な材料の使用や建物の長寿命化によってサスティナブルな建築の実現
を図ることが求められています。

 
 
温熱環境 : 住宅(建築)の立地や日照、そして気候等から最大限自然エネルギーを利用し、夏涼しく冬暖か
い温熱環境の配慮した住宅(建築)の実現を目指します。
 
地域環境 : 建築は風土に順応していること、また周りの建築や景観と調和していることが求められます。
長い時間風雪を耐え抜く上で大切な視点です。

           

  アーキスタジオでは、環境建築の理念に基づき、住宅自身の機能を高めることにより、設備は簡単な仕組みで最小限のもので暮らせることを理想としています。構造や断熱などは後からやり直しが困難ですが、設備は設計によって、簡単に交換できるようにすることも可能です。
設備機器は技術革新が早いため、より省エネ効果の高いものに一定期間で更新するほうが、地球環境に対しても良いと考えます。

高断熱

  高断熱であれば、最小限の空調設備で快適な室内環境を整えることが可能となり、省エネルギーにもなります。
RC外断熱にした場合、断熱材が構造体を途切れることなく覆うことになるので、断熱性能が向上します。ちょうど魔法瓶のようなイメージです。木造やS造を選択した場合も、高断熱機能は基本として確保することにしています。高断熱にすれば、たとえば、小型空調機1台を24時間ゆっくり運転させておくことで、夏は涼しく冬は暖かく、快適に過ごすことが可能です。

 

 

パッシブソーラー

  太陽光を大きな開口から取り込んで、床のタイルやコンクリートに蓄熱し、夜間に放熱させるダイレクトゲインという方法は、パッシブソーラーの中でもシンプルですが、効率の良い方法です。蓄熱された太陽エネルギーは輻射熱として、床、窓、天井からゆっくり放熱され、穏やかな暖かさの室内環境が実現できます。RC造住宅では、構造全体が大容量の蓄熱体ですから、室内の温度変化は少なく安定します。木造やS造でも、一階部分の床コンクリートを利用したり、仕上げタイルを使うことでパッシブソーラーの利用が可能です。アーキスタジオでは、外部との位置関係を考えプライバシーを確保しながら、十分に太陽の恵みを受けられるよう、大きな開口を取っています。

 

通風

 

冬暖かい一方で、夏には日差しを遮蔽し、快適に過ごせる工夫も必要です。このため、室内の高低差を利用したり、効果的な窓配置を考えることで、なるべく機械に頼ることなく自然に風が流れるようにします。

 

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